「昭和の日」宣言〔平成19年4月29日〕

本年本日より、昭和天皇のお誕生日だった四月二十九日は、国民の祝日 「昭和の日」 として新しく出発しました。 「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」祝日です。

昭和の日本は、栄光の明治と、希望と不安が交錯した大正のあとをうけ、 国民の和合と世界の平和を願って船出をしました。 しかし、厳しい国際情勢のもと、困難な戦争への道を余儀なくされ、アジアの植民地解放の理想をかかげて戦った大東亜戦争も、いたましい敗戦に終ってしまいます。まさに激動の日々でした。

戦争終結にあたり、昭和天皇は「自分はいかになろうとも、万民の生命を助けたい」 「堪えがたきを堪え、忍びがたきを忍び、以て万世の為に太平を開かんと欲す」との聖断をくだされました。これによって、わが国は秩序ある終戦を迎え、再建に向けた足がかりをつかむことができたのです。

戦後、国民は力強く復興への歩みを始めます。その後の日本のめざましい発展は、戦歿者に対する追悼と国民への慈しみの御心のまま、ひたすら国の隆昌と世界の共存共栄とを願われた昭和天皇の祈りに支えられたものでした。

昭和の歴史は、後世の日本人に数多くの示唆を与えてくれます。平和の尊さ。天皇を中心に国民が心を合わせることの大切さ。経済の繁栄には心の豊かさが伴わなければならないこと。どんな逆境からでも、日本人は必ず立ち直る活力を持っていることなど。それらはどれも、国の将来を導くかけがえのない道しるべです。

私たちはここに、昭和天皇をお偲びするとともに、民族の悲境をみごとに乗り越えた「昭和」への思いを、次代に正しく受け継いで行くことを誓います。

はじめての「昭和の日」にあたり、以上宣言いたします。

平成十九年四月二十九日

         昭和の日をお祝いする実行委員会
「昭和の日」記念式典参加者一同